げん動物病院｜十日町市のどうぶつ病院

犬のフィラリア症の予防

　フィラリア症は、蚊に刺されることにより感染し心臓にそうめん状の線虫が寄生する病気です。多くの飼い主様が愛犬の予防に力を注いでおられるため、発生率が減少してきました。しかし、依然として室内犬・室外犬問わず感染の危険性があります。

　予防期間は、蚊が吸血を始めて１ヶ月後から、蚊がいなくなって１ヶ月後までの期間です。当地域では６月上旬から１１月までの６ヶ月間となります。

　毎月１回投与する予防薬は、錠剤タイプ、回虫やノミ・ダニの予防も同時にできるチュアブル（おやつタイプ）剤、年一回の投与ですむ注射薬もございます。詳しくは当院にご相談ください。

  

ネコのフィラリア症の予防

　猫のフィラリア症にも効果的な予防薬があります。

　フィラリアは蚊が媒介します。ネコの体内に侵入した幼虫は、体内を移動し、肺動脈や心臓に寄生する際に、障害をもたらします。症状は咳や突然の呼吸困難、食欲不振や嘔吐などが見られるほか、無症状で病気が進行し突然死を起こすことがあります。

　猫の場合、寄生するフィラリアの数が非常に少ないため、検査では検出できないことが極めて多くあり、他の呼吸器病や消化器病との鑑別が困難です。また、確実な治療法も確立されていません。したがって、猫のフィラリア症は予防が極めて重要な病気と言えます。

　当院では、ノミやダニ、回虫なども同時に駆除・予防できる、背中に滴下するタイプのお薬を用意しています。春になったらフィラリアの予防を始めましょう。